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「総天然色ウルトラQ」プレミアムBlu-ray BOX I
完全受注生産 特製アートBOX仕様
発売元:円谷プロダクション 販売元:バンダイビジュアル
2011年8月26日(金)<BCXM-0326>
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■本編DISC:
本編715分+映像特典約195分/AVC/BD50GB×4枚組
・映像/4:3<1080p High Definition>
※映像特典の一部 16:9ビスタ<1080p High Definition> ※一部 SD画質
・音声/リニアPCM(音声1:ステレオ・音声2:モノラル) ※映像特典の一部ドルビーデジタル(ステレオ5.1ch)

●カラー&モノクロ本編1〜14話収録<新規リマスター高画質HD>(切替可能)
・DISC:1
第1話「ゴメスを倒せ!」/第2話「五郎とゴロー」/第3話「宇宙からの贈りもの」
・DISC:2
第4話「マンモスフラワー」/第5話「ペギラが来た!」/第6話「育てよ!カメ」/第7話「SOS富士山」
・DISC:3
第8話「甘い蜜の恐怖」/第9話「クモ男爵」/第10話「地底超特急西へ」/第11話「バルンガ」
・DISD:4
第12話「鳥を見た」/第13話「ガラダマ」/第14話「東京氷河期」

●映像特典
・各巻エピソード毎に台本収録&台本からの本編再生開始機能付
※第7話「SOS富士山」のみ準備稿のため冒頭から再生開始
・各巻カラー&モノクロ版ノンテロップOP(オープニング)収録(1〜11話、13話、14話)
※第12話「鳥を見た」のみオープニング(タイトルのみ)・エンディングノンテロップ版は未だに所在不明のようだ。
・DISC:1収録分
「モノクロ映像見比べ再生」
※本プレミアムBlu-ray BOXのみの限定特典(第1話のみ)
「1966年への挑戦」前篇(27分47秒)
※ウルトラQその高画質HD化とカラーライズ技術までを紹介するメイキング映像。
エンディングに流れる曲は「大怪獣の歌」。1965年10月に録音された「ウルトラQ」の子供向け商品展開用のための曲で、ビデオなど存在しない当時、1回見たら終わりというテレビ番組を追体験するための貴重な情報源だったウルトラQのフォノシート(ソノシート)に収録されていた。「ウルトラマーチ」とともにパチモノっぽい印象を持った曲だったが、今聴くとなかなかカッコいい。
「特報1」(1分13秒)
「特報2」(1分57秒)

※プロモーション(予告)映像
・DISC:4 収録分
「カラー怪獣図鑑」(19分32秒)
※ウルトラQの企画から完成〜放送開始、高画質HD化とウルトラ怪獣のカラーリングについて。
「現代の主役 ウルトラQのオヤジ」円谷英二監督(東宝)(25分8秒)
→詳細はこちら
「ウルトラ情報局アーカイヴ」(製作関係者インタビュー集)
※出演:梶田興治(前篇)、飯島敏宏(監督・脚本家)、佐原健二、西條康彦、桜井浩子

●音声特典
・5.1ch版 第4話「マンモスフラワー」/第10話「地底超特急西へ」
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■特典DISC:
「宇宙からの贈りもの」ナメゴン・スペシャルディスク
・映像/本編73分4:3<1080p High Definition>
※映像特典の一部16:9ビスタ<1080p High Definition>
・音声/ドルビーデジタル(モノラル・一部ステレオ)

●映像特典
・「総天然色ウルトラQ」プレス発表会(22分27秒)
※2011年4月14日に行われたマスコミ向け記者発表会を収録
・海外版 第3話「宇宙からの贈りもの」英語吹替え版(25分40秒)
・総天然色海外版 第3話「宇宙からの贈りもの」英語吹替え版(25分18秒)
※総天然色版映像に上記「海外版」収録の英語吹替え音声をミックスしたもの

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ウルトラ怪獣を初目撃するはおなじみ東宝名バイプレーヤー山本廉
→ゴジラ初目撃はこちら →ガイラ初目撃はこち
 
   
東宝「決戦ラドン」で使われたギニョールの痕跡がうかがえる
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■本プレミアムBlu-ray BOXのみの限定特典
・初回特典プレスシート
・ウルトラ怪獣シリーズプレミアムソフビ ナメゴン(新規造形)付
・「一の谷研究所研究論文 I」64Pプレミアム解説書 (編集:角川書店「Newtype THE LIVE」編集部)
・ピクチャーinピクチャー カラー&モノクロ見比べ機能(映像特典・1話分のみ)
ゴメスとリトラが、ぺギラ、ガラモンが、ケムール人がパゴスが…
「ウルトラQ」の怪獣達が総天然色カラーで蘇る、まさに夢のような企画。

35mmローコントラスト・ポジから新たにHDテレシネされたハイビジョン版。
リマスター作業は米国ポイント360デジタル フィルム ラボ社によるもの。そしてそのHDテレシネ版を米国レジェンド・フィルムズ社(Legend Films)独自のカラーライズ技術により着色した総天然色版「ウルトラQ」。

45年も前のモノクロテレビ作品にここまでお金をかけられる理由。
それは「ウルトラQ」が特撮テレビドラマというジャンルでいかにエポックメイキングな作品であったか、また円谷プロにとってもいかに記念碑的な作品であったかの証。
そしてビジネスとして成り立つ算段がたつほど「ウルトラQ」を愛してやまない幾多のウルトラフリークがいるからだろう。

当時の関係者の証言や実際に使われた素材から色を決めていったというカラーリング。
その色合いは初期劇場用ロビーカード、人工着色プロマイド風といえばよいだろうが、やり過ぎず、派手過ぎず、違和感はない。
最新のデジタル技術をもってしても平板さは止む無しという所だが、幾度となく見たあのシーン、このシーンが生まれ変わったような新しい印象を与えてくれるのは素直にうれしい。
なによりも色がついた事による見やすさは格段のものとなる。

歴史的価値かつ、ミステリアスなイメージをもつオリジナルのモノクロ映像と比較してどうこう言う気はないが、モノクロ見比べ機能を使って見た時に感じるモノクロ映像の一抹の物足りなさ感は、総天然色版が予想以上の仕上がりだったという事ではないだろうか。

●第1話「ゴメスを倒せ!」
色分けされたリトラのカラーリング、ゴメスの緑の体毛、昔ながらのマニアには動く「極東ノート」という味わいだ。リトラはデザイン画をベースにカラーリングされたようだが、バンダイ・ガシャポンHGの「円谷英二セレクション」カラー版リトラのフィギュアもこのデザイン画を元にしているのだろう、非常に色が似ている。

●第2話「五郎とゴロー」
東宝キンゴジのキングコングの体毛を参考にしたというゴロー。
緑と赤茶を主とする前半の山林から一転、後半の街並みの見栄えのよさはカラーならでは。森や林のような遠近感のつけにくい、とりとめのない映像より、街並みや室内の方がカラーリングしやすいのではないだろうか。

●第3話「宇宙からの贈りもの」
WOWOWの「ウルトラQ」特別放送企画〜あなたの見たい怪獣がカラーになる〜の人気投票で1位になり7月17日(日)午後3時30分より初放送された。
ナメゴンは現存する目玉部分、当時のフォノシート(ソノシート)ジャケットなどを元にカラーリングされたようだが、色そのものよりもナメゴンのヌメッとした感じがカラーで見るとなおさら。

●第4話「マンモスフラワー」
ジュランは古生代の食虫植物というイメージを強く感じる仕上がりになっている。解説書によるとジュランは赤い花だったが、巨大感をだすための空気の層を表現するために白っぽくなったとの事。
東京駅丸ノ内口付近の緑の木々など人工着色っぽさも感じてしまうが、カラーライズ化というのは遠景における微妙な空気感を表現する事が技術的に難しいのかもしれない。
逆に佐原建二の前歯がヤニ?で汚れているのがよくわかるのが面白い。
崩れ落ちるビルの壁面(14分30秒)の画面右上にマンモスフラワーの根を引っぱるスタッフの両手が見えてしまっているNGシーンはデジタル処理により消去。

●第5話「ペギラが来た!」
少年マンガ誌の表紙などにもなった着ぐるみのカラー写真にほぼ忠実に再現されたぺギラ。
氷に閉ざされた南極大陸のパステルブルーの色彩が美しい。そして妖しく光るぺギラの目。
カラー映像との合成を考慮して描かれたマットアートではないためだろう、カラーライズ化によりマットアートがバレバレになってしまっているが、それも味という事で。

●第6話「育てよ!カメ」
学校の教室や子供の服装などまったく違和感がない。相当な資料を元にカラーリングした事がうかがえる絵作りとなっている。
米国レジェンド・フィルムズ社の確かな技術力はもちろんだが、約2年に及ぶ長い製作期間の間、海外スタッフとの色に対するギャップ等を埋めるべくその監修を担当した「ウルトラQ着色委員会」の功績は大きい。
テーマ曲は太郎のセリフ入りバージョン。

●第7話「SOS富士山」
自然石をモデルにカラーリングされたゴルゴスに大きな違和感はないが、やはり森や林、芝生の緑などは平板な印象を受ける。
解説書には現存するタケルの模型が掲載。これを元にタケルの衣装のカラーリングがされたと記載されているがほとんど真っ黒。

●第8話「甘い蜜の恐怖」
山林など画面全体が同じようなセピアの色調になってしまう映像があるが、手前の人間越しにバックの洞窟から現れる大モグラ(モングラー)のカラー映像の遠近感などはすごい。
東宝「ラドン」「地球防衛軍」からの流用映像は、権利関係・色彩トーンの問題等があるのだろう、元の本編カラー映像を流用するのではなく、流用後のモノクロ映像に着色している。


●第9話「クモ男爵」
モノクロ映像にあったゴシックホラー風の雰囲気は薄れてしまったが、大グモのオレンジと緑の目玉などカラーならではの演出が冴える。
本格的な洋館のセット、後合成ではなく実物大の操演クモとの芝居など、出演者たちはみな「ウルトラQ」の中で一番印象に残っている作品という。
なお解説書にも記載されているが、NG映像“洋館を壊すスタッフの巨大な手”は炎によって隠されている。ちなみに当初はこの“巨大な手”もきちんとカラーリングされていたとの事。


●第10話「地底超特急西へ」
M1号は向ヶ丘遊園地イベントでのカラー写真、「少年マガジン」の表紙グラビア写真が残されている。
金茶色の体毛を持つM1号のカラーリングはほとんどゴリラだが、彩色指示用に渡した資料がよいと米国レジェンド・フィルムズ社の仕上がりもよかったという。
地底超特急「いなずま号」の赤がカッコいい。
タイトルテロップが出る時に入っていたブレーキの効果音(4分11秒)と、ジェラルミンのケースを開けたときの効果音(10分25秒)はDVD収録版では抜け落ちていたが、本HD版のステレオ音声では無事復元されている(モノクロ音声では抜け落ちたまま)。

●第11話「バルンガ」
バルンガのカラーリングが不気味。ただ色をつけるだけではなく、陰影により奥行きがはっきりと感じられるようになるのもカラーライズ化による大きなメリットなのだろう。赤い風船がひときわ際立つ。
20分50秒・58秒からの渦巻く煙(台風の雲)のシーンで、煙を吸い込んでいる換気扇のような丸い機械が見えるNGシーンはそのまま残っている。

●第12話「鳥を見た」
現存しているラルゲユウスの足は貴重な資料となったようだが、ファンタジックな夕陽の赤い色を見るとむしろカラーリングで大切なのは物への彩色よりも、作品を左右するイメージよりの映像への彩色だと感じる。
「甘い蜜の恐怖」同様、東宝「ラドン」からの流用映像は元の本編カラー映像を流用するのではなく、やはり流用後のモノクロ映像に着色している。

●第13話「ガラダマ」
ピグモンを見ていたせいか、赤いガラモンのカラー映像に違和感はない。ピグモンほど赤くなかったという桜井浩子の証言を聞くと、撮影時の怪獣には本当に色がついていたんだなと今さらながらに思う。
黒澤作品、ゴジラなど、近年のどうしようもないリメイクやシリーズ作品を見るにつけ、いっそカラーライズ版を作った方がまだマシという気もするが、やはりそこはタブーという事になるのだろう。


●第14話「東京氷河期」
第5話「ペギラが来た!」同様、タイトルバックはマットアートバレバレだが、カラーライズ化によりそれだけ識別するための情報が増えたという事だろう。
黒雲にセスナ機が見えてしまうNGシーン(20分43秒〜20分48秒※セスナ機が飛ぶのはこの後のシーンから)と撮影用の大型扇風機が画面左下にチラッと見えるNGシーン(23分34秒)はそのまま残っている。
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「総天然色ウルトラQ」プレミアムBlu-ray BOX II
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