●MUSIC DISCS 音楽
 
クロスロード CROSSROADS
クロスロード/国内盤LD
国内盤LD
1993年5月25日
RCAコロンビア・ピクチャーズ/パイオニアLDC
<SF078-5226>
1986年ウォルター・ヒル監督作品

ブルースの魅力にとりつかれた若きギタリスト、ユジーン(ラルフ・マッチオ)。
ブルースの巨人といわれたロバート・ジョンソン幻の30番目の曲を探す為、年老いたブルース・マン、ウィリー・ブラウン(ジョー・セネカ)と共に、ブルース伝説の地クロスロードを目指す。

ウィリー・ブラウンからブルースの魂を学んでいくユジーンの姿は、さしずめブルース音楽版「ベストキッド」といった趣だが、本作の最大の魅力は、なんといってもライ・クーダーの音楽とギタープレイ。
ラルフ・マッチオが弾くギターの吹替で聞かせるそのソロプレイは唖然とするほど…。

そして、スティーヴ・ヴァイとのギターバトルは音楽映画史に残る興奮度。ハードロック系ギターとブルース系ギターの壮絶な掛け合いは、それまでの映画の流れをぶちこわしてしまうほどの迫力で、アクション映画を見終わったような満足感が得られる。(逆に一体クロスロードって何だったのかさっぱり印象に残らないのだが…)
ギターバトルに敗れ、ガックリとうなだれ去っていくスティーヴ・ヴァイの勇姿にも思わず拍手を送ってしまう。
永遠のギター少年を演じるのはラルフ・マッチオ。 ブルースにメロディアスな旋律を加えた勝利のギターフレーズなど、ラルフ・マッチオの指は非常に素早く動いているが、フィルムの早回しでもしているのか、実際にかなり弾けるのか…?
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バック・ビート BACK BEAT
バックビート/国内盤LD
国内盤LD
1994年9月7日
ポニーキャニオン<PCLP-00517>

●1993年イアン・ソフトリー監督作品
スティーヴン・ドーフ、イアン・ハート主演。

ビートルズファンならば若きジョンやポールの横にたたずんでいる一人の男、スチュアート・サトクリフの写真を一度は見た事があるはず。
サングラスをかけた写真で有名なこの人物にスポットをあて、ジョンとの友情、ハンブルグ巡業で出会った、後のビートルズに少なからず影響を与えるアストリッドとの恋を中心に描く。

ビートルズが世界的名声を得る直前の1960年、いわゆる駆け出しの頃のエピソードである。

青春映画としてもなかなかの秀作だが、特筆すべきは若きジョンやポールがソックリな事。特にジョン・レノン役のイアン・ハートは若きジョンのイメージそのもの。(※イアン・ハートは1991年「僕たちの時間」でもジョン役を演じた)。ポールも似ているし、ジョージも雰囲気ある。
※ビートルズの敏腕マネージャーといわれたブライアン・エプスタインは、ジョンが“好き”だった。「僕たちの時間」はその二人が旅行をした時の関係を描いた映画である。

スチュアートとアストリッドのドラマだけでも十分に魅力的なのだが、下積み時代のビートルズのエピソードをもっともっと見たいと思ったのは私だけではないはず…。


以下は、ビートルズファンも納得する珠玉のエピソード!
●ジョンとリバプール・カレッジ・オブ・アートで知り合ったスチュアートは楽器をまったく弾けなかった。ジョンがバンドを組んでいると分かるとすぐにベースギターを購入してバンドに入る。弾き方をメンバーに教わり、なんとか弾けるようにはなったが音楽的貢献度は皆無であった。演奏する時は必ず客に背を向けて下手さを見られないようにしていた。バンドの音楽的向上にやっきだったポールは、スチュアートを心良く思ってはいなかった。
※映画でも、舞台でのスチュアートの態度に切れるポールとかばうジョンとの口論シーンが見られる。擁護していたジョンも徐々にスチュアートに当たり初め、スチュアートは音楽よりもアストリッドとの恋や絵画に心を寄せるようになる。

●1960年、ドラムセットを持っていたのがビートルズに参加した大きな理由といわれているピート・ベストをドラマーとして加え、初のハンブルグ巡業に出発。
※当時、黒ぶちメガネをかけている写真をめったに撮影させなかったジョンだが、映画の中のハンブルグ出発シーンでは、ジョンは黒ぶちメガネをかけている。
※ジョージ・ハリスンは一番年下で、いつもジョンの後をくっついて歩いていたが、ここでもみんなから、からかわれるという微笑ましいシーンが見られる。
※初のハンブルグ巡業で、リンゴがドラマーとして参加していたロリー・ストーム・アンド・ハリケーンズと出会うが、映画の中でもリンゴがちらっと登場する。実際には、1962年8月16日までの約2年間ピート・ベストはビートルズのドラマーとして参加するのであるが、ジョンをはじめメンバーは、ピート・ベストのドラマーとしての腕には不満を持っていたようだ。

●ハンブルグ巡業で一番人気があったのがスチュアートとピート・ベストだったが、後に二人ともビートルズを脱ける事になる。
※映画の中でも、ジョンとポールはドレスを着てふざけて唄ったり、派手なパフォーマンスで盛り上げるシーンがあるが、スチュアートとピート・ベストは、ほとんどクールに構えている。ジョンやポールとはバンドのメンバーとしては馬が合っていない事を如実に現わしているシーンである。

●スチュアートは、ハンブルグ巡業でアストリッドと出会い恋に落ち2ヶ月後に婚約。そのままビートルズを離れハンブルグに残った。ビートルズの初期スタイルを決定づけたとして有名なマッシュルームカット、WITH THE BEATLESのジャケットで使われた陰影をつけたメンバーのモノクロ写真などは、アストリッドのアイディアといわれている。さらに、スチュアートとアストリッドが知り合いになるきっかけを作ったのが、「リボルバー」のジャケットデザインを手がける事となるクラウス・ブーアマンであり、ビートルズやジョンとの交流はこの後もずっと続く。
※アストリッドがスチュアートの髪型を変えるシーンやビートルズのメンバーの写真を積極的に撮影するなどのシーンが挿入されている。もちろんクラウス・ブーアマンも登場しスチュアートとの微妙な三角関係が描かれている。

などなど…、非常に興味深いシーンが盛り沢山の「バックビート」!


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ザ・ビートルズ イエロー・サブマリン Yellow Submarine<UK公開版><US公開版>
国内盤LD
1987年12月15日
WARNER HOME VIDEO<NJL-99655>
イエローサブマリンという事で黄色で統一されたジャケット。ビートルズが青い玉から自分達の分身を助けるシーン、USアメリカ公開版では“BABY YOU`RE RICH MAN”を口ずさむシーンがあるが、UKイギリス公開版ではそのままストーリーが流れ“HEY BULLDOG”につながっていくなど微妙な編集違いがあり、USアメリカ公開版にしか存在しないシーンも見られる。
縦長帯付、解説書封入。
 

“HEY BULLDOG”が収録されているUKイギリス公開バージョン。ドルビーデジタル5.1ch、高画質DVDの特別版。“HEY BULLDOG”がカットされてしまった理由は、某雑誌によると四つ首の犬のアニメーションが問題だったらしい。
ビートルズの名曲が5.1chにリミックス。サイケデリックで色彩豊かな映像が、DVDのクリアな画質によって蘇り、ビートルズの名曲がきらびやかに輝くまさに宝石箱のようなDVDである。

国内ワーナー盤DVD【生産完了】
1999年9月13日
WARNER HOME VIDEO<DL-51170>
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THE BEATLES “LET IT BE” ザ・ビートルズ"“レット・イット・ビー”

その昔パイオニアが行ったワイドLD化希望リクエストでも2位だったが、正式ソフト化を待ち望んでいるファンは数多い(ちなみに1位は「大脱走」だった)。
1981年に米国で発売されたが、権利の関係ですぐに回収されたといわれているお宝LD。
初期LDジャケットの統一フォーマットデザイン。帯無し・解説書無し。
ビートルズのルーフトップ演奏シーンがフルで見られるのは今の所、本LDのみ。
ビデオでも発売されていないが、深夜枠でノーカット・ノーCM・字幕スーパーで放送されたエアーチェックビデオ有り。
※曲の権利関係はクリアになったようだが、2001年に亡くなったジョージ・ハリスンが発売に難色を示していたようだ。

米国盤LD
1981年 MAGNETIC VIDEO
<4508-80>
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