●SPECIAL INTEREST/企画物特集
 
PIONEER LASERDISC HIGHLIGHT Vol.3

レーザーディスク創生期の1983年、店頭プロモーション用として制作された非売品ディスク。
「戦場のメリー・クリスマス」「ジョニーは戦場へ行った」「地下室のメロディー」「ロック・ショー」「アース・ウィンド・ファイアー・イン・コンサート」といった映画や音楽などのハイライトクリップ集。
当時、テレビで放送されていた「スター・ウォーズ」のLD発売告知のCMがステレオ版でフル収録されている。スター・ウォーズのレーザーディスクこそ映画を所有する楽しみを教えてくれた原点。すべてはここから始まったのだ…。

当時のLD発売タイトル数は400弱。
“絵の出るレコード”というキャッチコピーが懐かしいが、当時はまだアナログレコードの時代でもあった。
再生してみたがスノー・ノイズもほとんど見られず、状態はかなり良い。速攻DVD-R化という事になった。(2005.04.13)

絵の出るレコード!
光の時代のニューメディア
プロモーション用ディスク 1983年<非売品>CAV収録
販売元:パイオニア株式会社
20世紀フォックス/
ルーカスフィルム提供
スター・ウォーズ 絵の出るレコード
光の時代のニューメディア
9,800円!
スター・ウォーズLD ジャケットはこちら→
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●ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録
ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録 国内盤LD

コッポラの妻、エレノアが記録した238日に及んだ「地獄の黙示録」の撮影風景と、日誌代わりにテープレコーダーに吹き込んでいた私的な会話を元に製作された「地獄の黙示録」の傑作メイキングドキュメンタリー。
度重なるトラブルによる撮影延期と、膨れ上がる製作費。
「これは2千万ドルの壮大な失敗作さ」「僕は自殺を考えている」というコッポラの言葉と、自らのこめかみに銃口を突きつけている衝撃的な写真など、映画以上に戦場であったと語られていた伝説の撮影現場を見ることができる貴重なメイキング。

●ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録
“HEARTS OF DARKNESS A Filmmaker's Apocalypse”
1991年作品

ドキュメント中、ジョージ・ルーカスが語る「コッポラは直感で演出し、現場で生れてくるものを映画に取り入れようとする。そういう流れを大切にするとその映画は往々にして面倒におちいる。」という言葉。まさに、この言葉通り、現場で脚本を手直しし創造力を膨らませるコッポラ。
そして、問題のラストシーン。脚本も読まず、台詞も覚えず、ぶよぶよに太ったブランドが現れる。
膨らませるだけ膨らませたコッポラの創造力は、いよいよ収拾がつかなくなり、遂に納得のいく結末を迎える事無く映画を完成させてしまう…。

「地獄の黙示録」は体感する映画である。
フィルムに焼きつけられた本編映像には、コッポラらスタッフの混乱と苦悩が如実に現われている。その混乱と苦悩が、ベトナム戦争を題材としたこの映画にオーバーラップし、なんともいえない異様な雰囲気を与えている。
「地獄の黙示録」の魅力。それは、コッポラ自身の映画創りの苦悩に他ならず、いわばコッポラ自身の化身ともいえるのだ。

鬼気迫るとは、この事。本編映像にも劣らない、これほどのインパクトを持ったメイキングドキュメントは記憶にない。

監督:ファックス・バー、ジョージ・ヒッケンルーパー、 エレノア・コッポラ
1991年度カンヌ映画祭"ある視点"部門出品
1991年度モントリオール映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞
1991年度シドニー映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞

1993年1月25日
国内盤LD(PILF-7198) 約97分
35ミリ、オリジナルスタンダードサイズ収録
発売元:日本ヘラルド
販売元:パイオニアLDC

「地獄の黙示録/特別完全版DVD」の解説書にも記載されているが、この「ハート・オブ・ダークネス」は、著作権上に重大な問題が生じている為、DVDではリリースできない状態にあるとの事。米国でも未だにDVDはリリースされていない。(2003.05.19)

2011年9月2日「地獄の黙示録 3Discコレクターズ・エディション ブルーレイ」の特典映像に収録。結局、DVD未リリースとなる。(2011.09.03)
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メイキング・オブ・12モンキーズ
メイキング・オブ・12モンキーズ 国内盤LD

独自の映像スタイルで、「未来世紀ブラジル」「フィッシャー・キング」などの傑作を生む元モンティ・パイソンの鬼才テリー・ギリアム。
その映像作家としてのこだわりは、「未来世紀ブラジル」(85年)での最終編集権を巡るユニバーサルとの確執など、すでにハリウッドの伝説と化しているが、そんなテリー・ギリアムの映画創りの過程を追った「メイキング・オブ・12モンキーズ」。製作・監督・脚本/キース・フルトン、ルイ・ペペ。
アメリカ、イギリスでテレビ放送用に製作されたものであるが、米国盤DVDには特典映像として収録されているものの、2002年2月21日にリリースされた国内盤DVDには、残念ながら未収録。

●メイキング・オブ・12モンキーズ
“THE HAMSTER FACTOR AND OTHER TALES OF TWELVE MONKEYS”
(ハムスター的要素と12モンキーズの他の話)

2900万ドルの予算との格闘、プロデューサーとの口論、もう監督を辞めたいとまで言いだすギリアム。そして映画完成後も、痛烈な批評で有名なニューヨークでの試写を避けようとするナーバスになったギリアム。映画創りの苦悩とプレッシャー、そして喜びがヒシヒシと伝わる内容は、近年のメイキング物の中でも一際すぐれている。

ギリアムの感覚は、非常に影響を受けやすい。それは、演出的には主人公と同化できる利点となるが、逆に演技の不出来や個性の強いスターの演技などに影響され、何が本筋で何が大切な事かを見失い迷走し始める事があるというプロデューサー、チャールズ・ロヴェンの言葉。
直感を大切に映画を創ろうとするギリアムの映像スタイルと、システマチックで合理的なハリウッドの映画ビジネスを秤にかけた言葉が印象的だ。
観客の反応に一喜一憂するギリアムと共同製作のロイド・フィリップスの試写会場内での子供のようなクスクス笑いなど、完全主義者といわれているギリアムとは、一味も二味も違う内容が意外で87分もあっという間。本編と合わせてぜひ見たい。
原作となった「ラ・ジュテ」一部収録とあるが、ごくわずかのスチールしか収録されていない。
「ラ・ジュテ」詳しくはこちら)

原題の“HAMSTER FACTOR”はハムスター的要素。ギリアムは、撮影中、突然、未来世界のセットの隅にハムスターの籠をシルエットで写したいと提案。しかし、このハムスターがまったく動かない。その為に、5分で終わる撮影が丸一日かかってしまったというエピソードからとったタイトル。他人から見ると大した事には思えない、ギリアムの感覚的なこだわりこそギリアムがギリアムである由縁、という意味らしい。

特別付録として「謎が謎を呼ぶ!SFサスペンス超大作! 12モンキーズの謎 ブルース・ウィリスvsブラッド・ピット」としてテレビ放送、後に「12モンキーズの謎」としてビデオ化された22分の国内版メイキング映像付。(2003.04.06)

1996年12月21日
国内盤LD (PILF-2290)
約87分
パイオニアLDCリリース
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