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					祟れるものなら祟ってみろ! 
									 
大館左馬之助(五味龍太郎)の邪悪な太刀が、魔神封じの巫女を斬る。 
君主を謀殺し、その座に納まり、過酷な年貢と城砦造りの苦役を領民に課し、悪政重税の限りを尽くす左馬之助。  
大魔神が現れるまでの約1時間、本シリーズの見せ場は、神をも畏れぬ堂々たるその悪役っぷりとなる。 
悪が悪であればあるほど、大魔神が引き立ち、カタルシスを呼ぶ。  
 
大魔神を撮影する際のキャメラスピードは、通常の2.5倍。  
ミニチュアセットは、柱も瓦もすべて実物の2.5分の1サイズで造られた。柱が折れ、屋根の重さで家屋が潰れるというリアルな壊れ方はこのサイズ設定によるもの。とてもミニチュアには見えない。  
体に響くズ〜ン、ズ〜ンという足音とともに、徐々に迫リ来る大魔神の恐怖。そして、一瞬の間をおき、ギロリッと振り向く…、このタメこそが大魔神なのだ。  
人の視線から大魔神を見上げるカメラアングルも絶妙だ。 
 
さらに、空気層(空気の厚み)を表現するために空中に撒かれたものが芋粉(イモコ)だった。 
これは遠近感をだすためのものであり、ハイビジョン映像の細密感で、この空気層の表現がよりリアルに再現された。 
※ちなみに大魔神=橋本力のあの眼の充血は、芋粉によるものだったという。  
 
大魔神の手により、磔の刑に処される左馬之助。 
大魔神が、頭に刺さっていたタガネを右手で抜き取り、そのまま左馬之助の心臓を一突きにするが、一度、タガネを持ち変えないと左馬之助には刺せないと思うのだが…。ペン回しをするように器用に持ち変えたのか大魔神。(重箱のスミですが…) 
 
「神か−、悪の化身か−…痛くナーイ!」という 日本映画専門CHの「大魔神三部作完全放送」の予告編。  
完全無敵な大魔神。ジャック・バウアーのような、けっこういじられキャラかも…。 
(2008/03/10) | 
			 
			
					※「大魔神怒る」ハイビジョンへ→ 
							※「大魔神逆襲」ハイビジョンへ→ 
							※ジャケット比較はこちら→  | 
			 
			
			
					
							
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															| ■おまけ | 
													 
													
															  
																			橋本力(元木半蔵&大魔神) | 
													 
													
															  
																			リアクション-1(城兵) | 
													 
													
															  
																			リアクション-2(病気の農民) | 
													 
													
															  
																			リアクション-3(農民) | 
													 
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							2008年4月8日(金) 日本映画専門チャンネル放送 
アスペクト2.35:1 シネスコ 90分 
 
1968年6月15日公開 大映作品 
 
監督: 山本薩夫 
製作: 永田雅一 
企画: 伊藤武郎/宮古とく子 
原作: 三遊亭圓朝 
脚本: 依田義賢 
撮影: 牧浦地志 
美術: 西岡善信 
編集: 菅沼完二 
音楽: 池野成 
 
出演: 本郷功次郎(萩原新三郎) 
    赤座美代子(お露) 
    小川真由美(おみね) 
    西村晃(伴蔵) 
    志村喬 白翁堂(易者)  
    大塚道子(お米) 
    宇田あつみ(菊) 
    佐々木孝丸 
    水原浩一 
    伊達三郎 | 
					 
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