---モスラ対ゴジラ/画像比較---
ゴジラとモスラが繰り広げる二度の対決。
ギニョール(腕人形)やミニチュアを効果的に使い、フィルムの早回し、短いカットつなぎなどで「キンゴジ」の対決とはまた違うスピーディな闘いを見せる。
成虫モスラとゴジラの戦いでは、卵をめぐる2匹の攻防がポイント。
卵に狙いをつけるゴジラ、守るモスラ。単純な闘いだけではなく、そこに卵をからめる事によってグッと緊迫感が増しているのだ。
そしてゴジラは完全なるヒール。この悪役の絶対的な存在感があるからこそ、成虫モスラが細い足でゴジラの尻尾をつかみ必死に卵を守ろうとする、けなげな姿に燃えるのである。
また、苦しまぎれに放つゴジラの放射能の動物的な吐き方もいい。今回は、鉄塔、戦車はもとより、巨岩までをも溶かしてしまう。
ちなみに、放射能に反応するのか汚染物質(?)に近づけるとバリバリと音がするガイガー・カウンター。初期ゴジラ映画ではお約束の機械だが、実際にああいう音がするのであろうか…?
●国内初盤LD
親の仇、ゴジラの尻尾に噛みつく岩島での幼虫モスラのゲリラ戦!この好戦的な方が次作「地球最大の決戦」にでてくる奴か?
幼虫モスラに裂け目が見えたり、ゴジラの首にうっすらと中島春雄の頭部が見える。
1985年発売の初盤LDは、映像自体はシャープだが、使用したマスターが退色しているようで発色が悪い。
●東宝チャンピオンまつり版LD
他と比べると、若干青っぽい画像だが、CAV収録のサイドBは高画質だ。
●2枚組限定版&ニュージャケット盤LD
総天然色的なカラーの発色が良い。シネスコフル収録されているので、左右にも黒マスクがでる。窮屈な印象を受けるが、ホームシアターなどの大画面再生向き。
●米国盤DVD
シネスコサイズ収録面のクレジットタイトルは「GODZILLA VS THE THING」バージョン
落ち着いた渋めの映像、暗部になると盛大なブロックノイズが見られるのが難点。
<海外版>●米国盤LD ●米国盤DVDスタンダードサイズ版 ●国内2枚組限定版LD
3種類ともすべて同マスターを使用している海外スタンダードサイズ版。テレビサイズ版だが、個人的に「モスラ対ゴジラ」を最初に見たのは、このテレビ放送されたトリミング版なので思い入れは強い。
※クレジットタイトルは「GODZILLA VS MOTHRA」バージョン。
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