第37回(2010.08.06更新)

人気漫画実写映画化シリーズ<その2>
「嗚呼!!花の応援団」映画版&コミック比較


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今ではなかなか読む事が出来なくなってしまった「嗚呼!!花の応援団」コミックス
全111話解説&映画版引用<※ネタバレ有り>
第1巻 第2巻 第3巻 第4巻 第5巻 第6巻 第7巻 第8巻 第9巻 第10巻
第11巻  第12巻 第13巻  第14巻 第15巻          
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嗚呼!! 花の応援団 ACTION COMICS 双葉社 第1巻
昭和51年5月1日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 どおくまん
●第1話 殴り込みの巻
映画版では浪華大の殴り込みという設定だったが、原作漫画では八尾大の岡というマスクをつけた大男が南河大に便所を借りに来るだけで、殴り込みはデマ。幹部のキャラもそれほど固まっていなかったようで、団長の木村は登場せず、下村と小川の他に見知らぬ幹部がもう二人いる。映画版が四人の設定になっているのは、このあたりが原因と推測される。また、青田赤道も人物紹介のみで登場せず。
●第2話 団旗の下(もと)にの巻
野球部Bリーグ優勝決定戦。映画版では、青田が停学中のため急遽、一回生の富山が大団旗を持つ事となるが、原作漫画では青田は行方不明で、野球部のピンチヒッターとして9回裏2死に突然登場する。また、剛田先輩は登場せず山下というヤクザっぽいOBが登場。団長の木村を平井と呼ぶなど連載初期らしいアバウトさがある。
●第3話 くそったれの巻
青田と初めて会う富山と北口。キャバレー帰りに、青田が居眠りしながら車を運転するシークエンスは映画版第1作と第2作それぞれにシチュエーションを変更して引用。わろてんのとちゃうんよーの浪華大応援団長・角木が初登場。
●第4話 わいらカッコだけやないんやでェの巻
応援団員として自信を持ち始め、肩で風を切って歩く一回生達がチンピラにからまれている娘を助けるシークエンスは、映画版第1作で初江を助けるシーンへ引用。原作漫画ではチンピラから仕返しされた北口が男気をみせる。
●第5話 地獄のソフトボールの巻
空手部とキャバレー代をかけたソフトボール大会を開くという幹部達。そのルールとは…。空手部の猫田初登場。
●第6話 青田赤道剣道すの巻
青田は、勝てば一晩過すという条件で剣道部のネーちゃんと試合をする。青田がたった一人頭の上がらないOB、十二代目親衛隊隊長・剛田満初登場。お約束の"団のめんぼくまるつぶれ(や)" を発する。
●第7話 ぼ ぼく愛してますの巻
ドアの前で花束をかかえ、愛しの彼女に緊張の面持ちで愛の告白を成し遂げると、なんと女の部屋からは裸の剛田先輩が現れる…。映画版第3作では第39話 "ミミズちゃん" の巻と合体させて二回生小林の役回りとしていたが、原作漫画では福井清和というまじめな一回生だった。
●第8話 しばらくお待ち下さいの巻
天然ボケの前田に分数をやらせるシーンが映画版第1作に引用。メインは連想100万円クイズに青田が出演し、放送禁止用語を…。
●第9話 騎馬戦の巻
借金返済のため、40万円の懸賞金付の大学祭騎馬戦を計画する青田。そして富山、失恋す。
●第10話 アホンダラの巻
痴漢冤罪から北口を助けるため、真犯人を捕まえようと一致団結する一回生たち。
●第11話 三日ぼうずの巻
ミナミの女に100万円騙し取られた青田が、ホテルの掃除婦に化けて仕返しをするシークエンスが映画版第2作に引用。その後、世の中が信じられなくなった青田は出家をするが…

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第2巻 昭和51年7月10日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 どおくまん
●第12話 年末アルバイトの巻
一回生にアルバイトをさせ、その店のツケで豪快に買物をする幹部たち。そして、斡旋料、天引きと、さらにその上前を撥ねる青田が描かれる。
●第13話 怨念ガクランの巻
三代目団長・大塚の怨念がこもったガクラン。三バカ幹部は日頃の仕返しに、青田にそのガクランを着せるが…。
●第14話 旅の宿の巻
あてみ温泉で美人局に合う青田、富山、北口。
●第15話 花園ローズの巻
映画版第2作では北口の役回りだったが、原作漫画で花園ローズのヒモとなるのは一回生の山本清。映画版の北口は帰ってくるが、原作漫画の山本はそのまま地方へ旅立ち、そして最終第111話に再び登場する。
●第16話 金バッジ騒動の巻
青田の金バッジを拾うを幸い、南河大の幹部になりすます富山と北口。(先輩への憧れをさらりと語るラストが憎い。)
●第17話 血みどろボクシングの巻
北西大とのボクシング部の試合に出場する事になった富山。ボコボコにされ、ダウン寸前の富山。青田は団の面目を保つために…
●第18話 十万円の雪駄の巻
統制部長・小川の涙の十万円の雪駄の話。映画版第3作でほぼ原作漫画通りに引用される。
●第19話 かっぽれかっぽれ甘茶でかっぽれ〜〜〜の巻
見合いのため、山口の実家へ帰る青田赤道。父、玄道初登場
※父親の名前、玄道の読みだが「第83話 夜ばいはやばいの巻」のせっちゃんの台詞に"げ 玄道さん"という台詞がある事から"げんみち""げんどう"と推測される。
●第20話 怪談死神寺の巻
青田赤道は幽霊が苦手。しかし、幽霊でも女となると話は別だった…。
●第21話 同伴喫茶でちゃんわちょんわ〜〜〜の巻
一回生村上に、彼女を紹介しろと迫る下村と小川。それを聞いた富山と北口は、村上を助けるために…。青田の女子高生への変装が見られる。
●第22話 役者やの〜〜〜の薬痴寺先輩の巻
“役者やの〜”の言葉がでると、相手は血ヘドを吐いてのたうちまわるというシゴキの鬼、通称“役者やの〜”の薬痴寺先輩初登場。映画版第2作に引用。

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第3巻 昭和51年8月5日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 どおくまん
●第23話 新入団員は金バッジの巻
勉強せんでも卒業出来て、女も抱きほうだい。応援団はええことずくめと聞いて入団を希望してきたのは関西悪心会会長の孫、河内八郎太だった。映画版第2作の冒頭に引用。
●第24話 応援団黒い霧事件の巻
学生会の200万円をネコババした団幹部。疑惑の目を向けられた三バカ幹部は予算委員会での追求をうやむやにしようと企む。
●第25話 命(ダンキ)に穴が……の巻
大団旗をむしぼし中の富山と北口。投げ捨てられたタバコの火で団旗に大きな穴が開いてしまう。映画版第1作に引用。
●第26話 上げずの団旗の巻
今まで誰も上げる事ができなかった日本一巨大な「上げずの団旗」に挑む青田。剛田先輩の貴重な"団のめんぼく丸たちやど〜"が聞けるが…
●第27話 嗚呼!! 悲しや二回生ノイローゼの巻
幹部の靴磨きや、1,000円と書いた紙切れでタバコを買いに走らされるなどの二回生小林(信冶)の悲哀は、映画版第1作に引用。
●第28話 ラブラブ大作戦の巻
青田が、お見合い相手の素行調査の目を欺くため、品行方正を装うという原作漫画の前半が映画版第3作に引用。後半は、青田がプロポーズ大作戦モドキの番組に出演する事になる。
●第29話 別れのエールの巻
映画版第1作の富山と初江の出会いと別れのエピソードに引用された話だが、設定が多々違い、富山は駅のホームでエールを送る。
●第30話 親父上阪すの巻
青田の父、玄道が大阪にやってくる。迎えに行った青田は父と出会えず…。映画版第3作に引用。
●第31話 風雪三十一年一剣をみがくの巻
前30話の続きで、父、玄道が、因縁の試合に決着をつけるべく全日本剣道選手権に出場する話。こちらも映画版第3作のクライマックスとしてほぼそのまま引用。

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第4巻 昭和51年10月1日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 どおくまん
●第32話 駅伝競走の巻
大団旗やタイコを持ち運びながら応援しなければならない全関西学生駅伝。三バカ幹部は旗手をつとめる青田を困らせるために…。映画版第1作のクライマックスとして引用されるが、ラストは大きく違う。
●第33話 あほらし……の巻
いよいよ6月、石川県で強化合宿が始まる。薬痴寺も参加し、あらん限りのイビリを行う。耐えきれず脱走を計る一回生たち。映画版第2作に引用。
●第34話 押忍の心の巻
同じく強化合宿にて、一回生にセミの真似をさせる三バカ幹部と薬痴寺。このシーンのみ映画版第3作の冒頭に引用。剛田先輩と青田が現れてから打ち上げコンパまでは映画版第2作に引用。
●第35話 芸者あそびはひじょーにシビアの巻
合宿費用をピンハネし、石川県金沢で芸者遊びに興じる三バカ幹部だが、実はそのピンハネした80万は青田がこっそり…
●第36話 学園生活の崩壊の巻
青田は幹部室を豪華なクラブに変えてしまう。小川と下村は喜ぶが、青田の狙いは?そしてヌードダンサーに間違えられてしまった剛田先輩の妹の運命は?
●第37話 シビアな質草の巻
みすず初登場。中学時代の友人を助けるため、団旗を質草に200万円工面する青田。設定は微妙に違うが、映画版第2作に引用。
●第38話 格闘技南河大No.1決定戦の巻
小川と下村が金儲けのため計画した格闘技南河大No.1決定戦に、青田も参加し…。
●第39話 "ミミズちゃん" の巻
電車内でいつも見かける女性に恋をした二回生小林(良一)。幹部の小川は、そんな小林に電車内でミミズちゃん踊りを強要する。映画版第3作では第7話"ぼ ぼく愛してますの巻"と合わせて小林の失恋話として引用。 ちなみに第27話に登場した時の名前は信治だったが、本話では良一となっている。
●第40話 河内無宿はぐれ鳥の巻
一回生中島勉、涙の退団。天然の前田、底抜けの優しさにも思わず泣ける珠玉の一遍。

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第5巻 昭和52年1月5日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 どおくまん
●第41話 富山君郷里に帰るの巻
故郷の姫路に帰った富山が、ゴロツキのような黒姫大応援団ともめる。
●第42話 夏は生に限るの巻
屋上ビヤ・ガーデンでバイトする富山と北口、そしてその監視役の青田は、200人からなる雲竜大応援団といざこざを起こしてしまう。報復をおそれた青田は三バカ幹部を騙して身代わりにする…。
●第43話 ボールとちゃうんよの巻
雲竜大の報復により青田は怪我をして入院していると聞き及んだ浪華大の角木団長。ここぞとばかりに南河大への仕返しを図る…。浪華大応援団員が試合途中に南河大の応援団席に向かってなだれこんでくるラストは、野球とラグビーの違いはあるが、映画版第2作のクライマックスに引用。
●第44話 青田対雲竜大の巻
青田に騙されたと知った雲竜大応援団長の桂三下は怒り、青田を探すが、逆に200人の団員ともどもやられてしまう。青田に恋焦がれる、みすず再登場。
●第45話 ミスター清潔マンの巻
潔癖症の大学教授助手、石部登場。青田に関わるのはやめた方がいいよ、という教授の親切なお言葉を無視した石部は、一回生に身代わりテストを受けさせる青田に対して…。映画版第3作にほぼそのまま引用。
●第46話 風速三十米の巻
学園の暴力として、応援団への非難が一大運動となった南河大だが、風雨激しい嵐の日、ひとりの子供が行方不明となる事件が起こる。
●第47話 うっとおしいOBの巻
京都伏見大学の創立50周年記念日に、青田の使いとして金一封を持って行く富山と北口。そこにはうっとおしいOBがいた。
●第48話 学園祭騒動記の巻
各部室から盗んだ酒を学園祭で売り、儲けようと企む青田。入ってきた女にいたずらしようとおばけ屋敷を主催する三バカ幹部。一見つながりのない二つのエピソードがひとつになる時、悲劇は起こる。

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第6巻 昭和52年4月1日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 KASS どおくまん
●第49話 花のキャバレーNo.1の巻
北口が高校時代に恋した娘、美橋はキャバレーで働いていた。美橋にはヤクザのヒモがいたのだ。今でも彼女のことを想う北口は足を洗うように言い聞かすが…
●第50話 赤丸つき先輩(OB) の巻
普段はおとなしいが、新品のガクランを見たり着たりすると凶暴になるという発作を起こす元親衛隊副隊のOB根本猛。剛田は、左目の傷の原因ともなった13年ほど前(昭和38年)のある事件を語り始める。
●第51話 うたわしの三兄弟の巻
剛田先輩に頼まれ、団歌を作るはめになった青田。そこへかつあげ、ゆすりのプロ、うたわし三兄弟が登場し、三バカ幹部から金を巻き上げる。"うたわす"とはフラフラになってうめき声を出すまで痛めつける事だが、青田はうたわし三兄弟に団歌をうたわす事を思いつく。
●第52話 思い出のグリーン・ドアの巻
酒が飲めなかった一回生時代の、団長木村のエピソード。
●第53話 新婚シロクロショーの巻
ボロアパートへ引っ越した村上。気色悪いおじさんに、ちょっとちょっとと部屋に呼ばれた村上が、そのおじさんの部屋で見たものは…。
●第54話 中華飯店の決闘の巻
南京虫中華飯店でバイトを始める北口。同時に採用された昭和大学二回生の田口と、そこで働くウェイトレスとの恋の顛末。そして古参の三人組バイトとのトラブル。
●第55話 早変りおはらいの巻
有名な神主のおはらいを受けに、奈良県の丸平毛神社に初詣に向かう薬痴寺、剛田両先輩と南河大応援団。先に到着していた青田は、神主の娘である美人巫女に理性を失い、神主を縛り上げ、巫女に襲いかかる。そこへ剛田先輩が…。さあ、青田どうする。

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第7巻 昭和52年8月20日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 KASS 大魔神 どおくまん
●第56話 アル中人生劇場の巻
キャバレーのヨーコちゃんを口説くためにアル中になってしまった青田。以前、富山と北口にどつかれた事があるヨーコちゃんは、アル中の青田に仕返しを頼むが…。
●第57話 花のバトン・ガール・トリオの巻
バトン・ガールをつけることが応援の取り決めとなった全日本大学ボートレース。三バカ幹部は急遽、バトン・ガールを大募集するが…
●第58話 次期団長の座の巻
三バカ幹部ももうすぐ卒業。次期団長を決めなければならない時期になった。青田に次期団長を任せる代わりに、試練を与えようと考えた三バカ幹部は、団費で豪遊し多額の借金を残す。
※青田以外の三回生、芳地、宮、高橋、太地が初めて紹介されるが、4人ともいずれ劣らぬバカっぽい。
●第59話 アホウ幹部トリオ卒団の巻
幹部の追い出しコンパがあった日の夜、団室に現れた三バカ幹部。悲喜こもごもの思い出を胸に三人は去って行くという、名ラストシーンだったが…
●第60話 帰ってきた三バカの巻
三バカ幹部からようやく解放されたと喜ぶ富山と北口だが、幹部室で二人を待ち構えていたのは青田の策略で落第した三バカ幹部だった。
●第61話 強制勧誘の巻
強制勧誘による不祥事を防ぐために大学が雇ったのは、中国語の講師そして格闘技の天才、サルスベリ教授だった。サルスベリと世紀の対決をする事になった青田は…。新一回生、友田初登場。

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第8巻 昭和52年11月1日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 KASS 大魔神 どおくまん
●第62話 青田にキズをつけた男!? の巻
ロックアウト(事業所閉鎖)の強制バイトを命じられた一回生と二回生。そこには、青田の顔にキズをつけたのは俺だと豪語する菊水大学の大井岩鉄という大男がいた。ロックアウトの強制バイトは映画版第4作で設定のみ引用。
※青田に傷をつけた人物は全話通しても結局不明のまま。
●第63話 大阪―東京バス合戦の巻
野球の応援合戦のはずが、どちらが早く球場入りするかを争うバス合戦へと変わってしまう浪華大と南河大。そして、薬痴寺先輩がひく屋台で関東だき(おでん)を食べさせられ、食中毒でバスに乗り遅れた富山と北口は、瀕死の状態で球場に駆けつけるが、何故かバスは来ない…。
●第64話 くそたんこOBの巻
肥たんこ(肥え汲み)のおやじ、小尾(おび)を団のOBと間違え、幹部のジョニ黒などで丁寧にもてなしてしまう新一回生たち。友田の他に新一回生の草井、谷内、渡辺、大塚が初登場。
●第65話 ビバ!! 白雪姫の巻
カップル誕生のテレビ番組「ビバ!! 白雪姫」に出演する事となった下村は、圧倒的な強さで勝ち抜く。そして、そこへ現れたのがまたもや青田だった…
●第66話 野菜畑の大災難の巻
会費のネコババを目的に、新入生歓迎コンパを団室で行う三バカ幹部。便所の汲み取り口のフタを鉄板代わりに焼肉をするが、野菜が足りなくなり、一回生たちは野菜畑に向かう。その頃、青田は上阪する父親をもてなす費用を工面するため、野菜泥棒を捕まえるバイトをする。 そこへみすずが現れ…
●第67話 パレードの大災難の巻
野菜畑でみすずに強姦?された青田は恐怖に寝込む。そして、優勝パレードで大団旗を持つはずだった富山は足を骨折。大団旗は誰が持つのか?ピンチに陥った三バカ幹部は一計を案じる。
●第68話 あほまるだしの巻
学生課の女事務員に恋した一回生大塚。少林寺拳法部の女たらしの望月先輩から彼女を守るため、孤軍奮闘するのだが…
●第69話 直進OBの巻
初代団長、進々堂直行初登場。人生これ直進と、ただひたすらまっすぐに進む全速前進ぶりの練習に団員たちは振り回される。

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第9巻 昭和53年1月5日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 KASS 大魔神 どおくまん
●第70話 どすこいの巻
前話で登場した初代団長の進々堂先輩は、実は直進山という十両へ上がった事のある相撲とりでもあった。命を助けてもらった恩義のある剛田は、直進山が引退する事を新聞の小さな記事で知り、当時の団員を引き連れ、直進山の最後の土俵に力の限りのエールを送る。男泣きする直進山… (前話の直進OBとうってかわってホロリとさせる話だ。)
●第71話 アホらし大催眠術の巻
押田幻也斎の催眠術ショーを見た浪華大団長の角木は、青田に催眠術をかけて復讐しようと計画するが…。
●第72話 南河大売春事件の巻
残酷な結末を迎えてしまう一回生、友田の恋。自殺してしまった彼女に何があったのか?
●第73話 薬痴寺先輩の憂うつの巻
第63話に続き、関東だき(おでん)の屋台をひく薬痴寺先輩。酔っ払いの客をだまし、ねずみやゴキブリ、うしの首を煮込んだ関東だきを食べさせようとするが、相手は親分と呼ばれるその筋の者だった。最後は、後輩思いの剛田の優しさに打たれ、薬痴寺は肩を震わす…
●74話 大早々女子大学応援団の巻
酔っ払って家を間違え、大早々大学の女子寮の部屋で寝泊りしてしまった富山と北口。そこには凄山美佐子という巨大ガマのような女応援団長がいた。
●第75話 南河大ステークスの巻
三バカ幹部がまたまた金儲けのために主催する南河大秋の大運動会ステークス。青田はメインの3000メートル競走で米国のオリンピック候補モーガンと熾烈なデッドヒートを繰り広げる。勝負を決めたのは青田の○○○だった…。

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第10巻 昭和53年4月20日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 KASS 大魔人(※人は原作表記通り) どおくまん
●第76話 家庭教師で地獄を見た!! の巻
青田は遊ぶ金欲しさとネーちゃん狙いで家庭教師を始めるが、担当したのは小生意気なガキだった。ガキを手なずけ、ネーちゃんを探す青田に、逆に色ボケの中年女とばあさんが迫る…。
●第77話 京の純愛の巻
実家の京都に帰った下村は、初恋の相手、野崎満子に再会する。5年前の高校時代、レイプされそうになった彼女を助けた事があったのだ。下村は意を決して彼女の家に電話をかけるが…。すれちがいの恋を描くホロ苦い青春の1ページ物。一見ミスキャスト風の下村が良い。双葉社より再発されたACTION COMICSの3コインズ版では、下村がおさわりバーで満子に似た娘に騙される後半部分はカットされた。
●第78話 ミス・キャサリーンの巻
三バカ幹部が受ける英語の授業に、ネイティブ・イングリッシュの勉強の一環として、アメリカはコロンビア大学の才女、ミス・キャサリーンが講師として現れる。キャサリーンに夢中になった小川は、団員相手に、急に英語を話しはじめるが…
●第79話 都会はおそろしいけんの巻
"しこくの まっちゃまは もう田舎じゃないけんね" 四国は松山の東大字群大学の牛をも絞め殺す岩波率いる総勢47名の応援団が、穴谷女子大のダンスパーティに現れる。そこには青田もいて…
●第80話 上流階級的見合いの巻
上流階級の美人令嬢とお見合いする事になった青田は作法のマスターに必死。そして、青田の見合い話を聞きつけたみすずが席上に現れ… 美人令嬢の陽子さん、阿鼻叫喚の悲劇を迎える。
●第81話 おし太鼓の巻
二回生村上の高校時代の友人、大中洋一が交通事故で死んだとの連絡が入る。おしというあだ名で非常に無口だった彼は、同じ学校の泉純子という女性に恋をするが、それを打ち明けられず。その後、大中は高校の応援団に入る。それがソフトボール部にいた彼女に対する大中の精一杯の愛情表現だった事に、村上は今、気付くのだった。
●第82話 一人ぼっちの応援団の巻
現在、解散中のたった一人の応援団。杉浦大学応援団同好会会長兼平会員の山田直人。(涙の応援団復活、何度読んでも泣ける…)

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第11巻 1978年7月5日 初版発行
制作 どおくまんプロ
作/太地大介 画/みわみわ 岩草一発 KASS 大魔人 どおくまん
●第83話 夜ばいはやばいの巻
若き日の父、玄道。恋するせっちゃんとのかけおちの顛末。青田の母親は、青田を産んですぐ他界した事なども描かれる。
※産まれたばかりの青田は、顔にキズがありキセルをくわえているが、これはマンガ的表現。第104話「赤道大相撲」で描かれる青田の中学、高校、大学入学時にはキズが無い。
※せっちゃんの台詞に"げ 玄道さん"という台詞がある事から、玄道の読みは"げんどう"と推測される。
●第84話 ジャングル喫茶でしりめつれつの巻
ジャングル喫茶のウェイトレス、ミーコちゃんに恋した天然の前田、貴重なメイン作品。富山と北口、そして青田が直伝の口説きのテクニックを伝授するが…。(かなり笑える。オチを見ればタイトルも納得。)
●第85話 頭の先までピーコピコの巻
薬痴寺先輩に鉄パイプでどつかれ、頭の先のピーコピコが割れてしまった一回生草井。同じ応援団員が、後遺症で死亡したテレビドキュメンタリーを見て…。(ピーコピコの意味は最後まで不明)
●第86話 トルコでおめこの巻
トルコ風呂(ソープランド)とトルコ料理店を間違えてしまう一回生谷内と、超真面目な高校の後輩、安木の話。(国際問題になりかねない内容だけに今では封印作品となっている。)
●第87話 恐怖の冷凍倉庫の巻
発声練習で声がでず、今日も先輩にどつかれる一回生渡辺。そんなある日、同じ一回生の大塚とともに食品会社の冷凍倉庫でバイトする事になるが、事故で冷凍倉庫に閉じ込められてしまう。助かるためには大声で助けを呼ぶしかない…。
●第88話 会津若松白虎大学の巻
殺人事件を百件以上起こしている白虎大学の団長で土佐犬のような大男、大虎清正登場。青田と決闘をする事になるが、さすがの青田も万事休す。その時、悪性のはしかにかかったみすずが青田を助けようと現れる…。※ちなみに、第92話でこのエピソードが語られるが、一応、青田が勝った事になっている。
●第89話 こっちじゃないんだようの巻
大事な練習に寝坊してしまった一回生大塚。練習にはもう間に合わない。電話で必死に言い分けを考える大塚だが、事態はどんどん悪化していく。

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第12巻 1978年10月15日 初版発行
制作 どおくまんプロ
●第90話 百万ドルの胸毛の巻
ノミ代のツケがとうとう百万円になってしまった青田。借金返済とポルノ女優とのねんごろの一挙両得を狙い、ポルノ映画「胸毛の女たらし」主演のバーバラチッツー嬢の共演相手として、魅力ある胸毛男性を決める賞金百万円のオーディションに参加する青田。だが、またもやみすずが現れ…
●第91話 めぐりあいの巻
薬痴寺は、一回生の頃お世話になった大恩寺三郎と偶然再会する。やさしく温厚な人柄だった大恩寺にはもうひとつの裏の顔があった。罪を憎んで人を憎まず、薬痴寺の心に打たれた大恩寺だった。
●第92話 月末までつけとかんかい〜〜の巻
万年平社員の42歳山上博は、ミナミで青田が男らしくツケで豪遊する姿を見かける。山上は悪い事と知りながら、青田の名を語り、ツケで同じように豪遊する…。
●第93話 夢の同伴旅行の巻
プレイボーイだった応援団OB、木戸の話。四年前に応援団で決行された同伴旅行のその後の顛末。
●第94話 ぐわっしゃ〜〜んの巻
食う物も食えない極貧生活の薬痴寺一家。レストランで腹いっぱい食事をした後、おもむろにゴキブリを入れて、詫び金をせしめる三バカ幹部を見た薬痴寺は、腹を空かした家族を連れて高級レストランに行き、同じ事を企むが…
●第95話 千枚ガクランの巻
有名大学の団長や幹部、名の通った男のガクランを狙ったガクラン強盗が現れる。1000着目として狙われたのは青田のガクラン。奈良の山奥にある忍者の子孫で形成されているという小さな大学、甲賀忍池大学応援団の仕業だった。
●第96話 返事はちょんわちゃんわの巻
南河内署の鬼瓦刑事が、応援団の練習に現れる。リンチやシゴキ、暴力事件を未然に防ぐために生活指導にきたのだ。鬼瓦刑事は権力をかさにきて無茶苦茶な指導をするのだが…
●第97話 ドカチンの歌の巻
薬痴寺は12年間、わたり人夫、佐見の息子を探していた。それは、命の恩人である佐見から、死の瀬戸際に預かった三百万円を渡すためだったのだ。薬痴寺家の家計は食うにも困るほど火の車だったが、佐見から受けた恩義を返すため、薬痴寺はその金だけには手をつけまいと必死に生きてきたのだった。 薬痴寺がそう剛田に話終えた時、となりに座っていた男が…。

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第13巻 1979年1月8日 初版発行
制作 どおくまんプロ
●第98話 高い高いの巻
剛田先輩、富山、北口とともにスカイレストランに入った青田は突然暴れだす。青田は高所恐怖症だったのだが、何故かその暴れている所を気に入られ、山口千恵の共演相手として出演料100万円の15分CMに出演する事になるが…
●第99話 沖縄・与論大合宿の巻 <4部作>
今年は沖縄合宿。三バカ幹部はいつものように合宿費のピンハネ、アメリカ娘のパンパン買いでウキウキだが、泳げない青田は沈みがち。さらに、沖縄に同行したみすずに拘束され大ピンチを招く。父、玄道も赤道のピンチを救いに馳せ参じるが、みすずの腕力には勝てず、ついに二人の結婚を許してしまう。
・その1 出発前夜
・その2 大脱走
・その3 夜は腕しだい
・その4 地獄のキャバレー結婚式
●第100話 はりこみ電話の巻
三バカ幹部が合宿から帰ると、幹部室にはものすごい形相で電話番をしている小林がいた。沖縄のとある喫茶店の壁に、団の電話番号を記した旅の思い出風の寄せ書きを残していたのだった。そして電話は鳴った…!※小林の名前は第27話では信冶、第39話では良一だったが、本話では正信。
●第101話 新潟戦争の巻
剛田先輩の頼みというよりも50万円の助っ人料に目がくらんだ青田は富山と北口を連れて、北山大学応援団、羽山進のピンチを救いに新潟へ赴く。北山大学の敵、黒田大学の応援団長は豚田という大男だった。青田必勝のおたけび"ウンバラ〜〜〜〜ッ"初登場(二度目はないが)。

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第14巻 1979年4月15日 初版発行
制作 どおくまんプロ
●第102話 つり師薬痴寺の巻
またもや失業中の薬痴寺は、食べるものに事欠き、二人の子供を連れて近くの川で魚釣りに挑む。だが、心に余裕の無い薬痴寺には災難が続く…。
●第103話 恐怖の変装OBの巻
八代目団長、片岡千恵男は自称変装の名人。その変装は誰にでもわかるマヌケなものだが、わからないふりをして驚かないと、ひどいシゴキに合うのだった。団員たちは変装を見て驚く練習を重ねるが…。薬痴寺がハゲているのも実はこの男のせい。
●第104話 赤道大相撲の巻
中学時代の青田が実の兄のように慕っていた河原城は、中学相撲のNo.1選手だったが、山口県大会個人戦の決勝で小笠原次郎という選手に投げ飛ばされて死んでしまう。不慮の事故とはいえ、殺した小笠原を憎む青田は小笠原を刺そうとするが、逆に相撲でこっぴどくやられてしまう。青田は己のため河原のため、相撲で仇を討つと心に誓うが、小笠原はそのまま行方をくらます。そして今、その小笠原が青田の前に現れたのだ。
※全編これシリアスな青田が闘志をむきだしにして挑む力作。青田の知られざる中学、高校時代も描かれる。ちなみに、中学・高校・大学入学時の回想シーンでは、青田の顔にキズは無い。
●第105話 プラモOBの巻
またまた困ったちゃんOB登場。今度は特攻隊の服を着たプラモ好きのOBだった。ちょうどその頃、プラモデルを持っているという妙な性癖をもつ、体育系クラブ専門の大学あらしの全国指名手配情報が富山と北口の耳に入る…。

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第15巻 1979年7月1日 初版発行
制作 どおくまんプロ
●第106話 虚飾の恋の巻
硬派でバンカラな男が好きという喫茶店マントーの小川知子の気を引くために、思いっきり無敵風の硬派で責める小川。うまくいきかけたその時、青田によく似た特徴の男にどつかれたという弟の仕返しを彼女に頼まれる…。
●第107話 薬痴寺先輩の誕生日の巻
競馬で11万5百円もうけた薬痴寺。明日は自分の40歳の誕生日だが、どうせ誰も覚えてやしないだろうと、女を買いにいく。結局、ドジって女は買えず、深夜に帰宅すると…。(お下劣ギャグと人情話が一体となったストーリー展開はまさに神技。)
●第108話 青田のギックリ野球の巻
野球部のAリーグ入りを目指す後援会長は、青田に助っ人を頼む。ところが青田はその謝礼金でやりまくり、ギックリ腰になってしまう。それでも青田は、痛みに耐えながら強行出場するのだったが…
●第109話 みすずのお見合いの巻
みすずのお見合い相手として、29年間女と縁がないフランケンシュタインのような男、勘平が登場する。そのお見合いは、飲み屋のおやじ元村に頼まれた青田が仕組んだものだった。
●第110話 フールカップル5対6の巻
テレビ番組、フィーリングカップルならぬフールカップル5対5の出場権を小林から横取りした三バカ幹部は、小林、前田と5人で出場を目論むが、青田にバレて5対6になる…
●第111話 再会の巻
富山と北口は、2年ぶりに花園ローズと地方へ旅立った山口と再会する。ローズとは別れたという山口だが、一体あれから二人の間に何があったのか?…
第15話「花園ローズの巻」の後日談的内容で、この話をもって1975年10月から1979年5月、3年と7ヶ月続いた「嗚呼!! 花の応援団」はその幕を閉じる。青田も三バカ幹部も登場しないが、「嗚呼!! 花の応援団」にふさわしい幕切れともいえる。
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