●キャロル/燃えつきるキャロル ラストライブ
キャロル/燃えつきるキャロルラストライブ
伝説のキャロル、1975年の解散コンサートのライブドキュメント。
この映像には無名時代の館ひろしや岩城滉一といったクールスのメンバーも出演している。
1984年4月13日に(株)ミュージック東京より発売された三角帯付バージョン初盤LD(再発盤LDは1988年3月5日フォノグラムより発売)。
たった2年半の活動で解散したキャロル。
今では当たり前のように使っている日本語と英語のチャンポン歌詞は、ジョニー大倉のオリジナルアイデアであり、当時の文部省からおとがめを受けるほどのインパクトだった。
また、リーゼントにロックンロールという演奏スタイルもビートルズのハンブルグ時代のイメージを模倣したジョニー大倉のアイデアで、デビュー前の矢沢永吉のおかっぱ頭を、ジョニーが数ヶ月かけてリーゼントにするように説得したというのも意外な話である。
もちろんキャロルの顔ともいうべき、矢沢永吉のバイタリティと曲作りの素晴らしさぬきにはその後のキャロルの活躍は語れないが、フォーク全盛の時代、颯爽と現れブームをつくっていった。
しかし、ジョニーの突然の失踪など、矢沢永吉とジョニー大倉の確執は、徐々にテンションの高いキャロルの音楽そのまま一触即発状態になっていった。
解散は個性の強さゆえの自然の流れであったのだろう。